「君よ、春が来るのだ。
冬の後には春が来るのだ。
君の上にも確かに、正しく、
力強く、永久の春が
ほほえめよかし・・・・・・
僕はただそう心から祈る。」
「生まれいずる悩み」有島武郎
「冬の後には春が来る」…この小説は、北海道の岩内の実在の漁夫画家、木田金次郎氏がモデルです。
家族のために漁夫として働き、生活苦にさいなまれながらも、岩内の自然を描こうとする画家の芸術的
情熱と苦悩を表現し、実生活と芸術の両立の難しさを浮き彫りにしています。木田金次郎氏は、有島武
郎との運命的な出会いにより、画家として活動しました。「生まれいずる悩み」は、悩みながらも芸術
活動をしている人への励ましのメッセージです。
私は、有島武郎の<君よ、春が来るのだ。冬の後には春が来るのだ。>の文言に相当励まされました。
リハビリに励む療養生活。時間がかかるのを承知していても、一進一退の筋肉活動に一喜一憂してみた
り・・・。
私は、この文章を書きつつ、菜根譚の洪自誠の「伏すること久しきものは、飛ぶこと必ず高く」を思い
出していました。<逆境の中で自分磨きをしたものは、必ず高く飛ぶことができる>と・・・・・・。