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「老いには二つの型がある」・・・幸田文

2023年1月29日

「老いには二つの型がある」・・・・・・幸田文

鶴見俊輔編の「老いの生き方」で、幸田文さんは、人が老いを知るケースには、大まかに二つの型があるようだと述べています。幸田文さんと言えば、高校の古文の恩師が高校時代、私に「幸田文さんの本を読みなさい」と箴言しました。それを高校以来ずっと記憶していて教師定年退職直後「幸田文のしつけ帖」を購入し、一気呵成に読みました。遅まきながら、高校の恩師は私に何を伝えたかったのだろうかと・・・呟きながら。

そんな件もあって、今回の「老いには二つの件がある」には強く引き込まれました。一つはゆっくりと、いつともなしに老いの圏内に入っていくタイプ。もう一つは、何かの刺激を受け、それがきっかけになって、突然老いを自覚する人。このタイプを筆者は
「くきっと、角(かど)をつけて老いを知る」と表現しています。
私の今回の療養生活は、しっかり後者だと悟りました。しかし、療養生活以前は、前者でした。幸田さん自身も、「私は両者の混合型だ」と書かれていますが、いずれにせよ誰もが老いとはどこかで出会わなければなりません。

そうなったとき、どうするのか。幸田さんは面白いことを言っています。「自分の現在高を知れ」と。現在の体力、能力、気力、
その他一切の持物の現在高を確認し、その上で、どうそれを生かすのか工夫せよ、と教えています。

「現在高はどれほどですか?」と聞かれても私自身、戸惑いを隠し切れません。しかし、この言葉は、<言い得て妙>だと思いました。この療養生活で、老後の指針を与えられ、じっくりと考えてみたいと思いました。