「静かに」和歌に託せば・・・・・・
本日、朝日新聞を読んでいますと、<貴戸理恵の十人十色>の上記のタイトルが眼に跳び込んできました。
今年亡くなった作家田辺聖子さんが女学生の頃の話らしいのです。自習時間にクラス中がうるさくしていたところ、隣室の教師が教室に入ってきて黒板に和歌を書いたらしい。<底ひなき 淵(ふち)やは騒ぐ 山川の 浅き瀬にこそ あだ波は立て」。(「田辺聖子の小倉百人一首」から) 底の浅い人ほど騒ぐものだ、静かにしなさい、というメッセージだったようです。
教師の教養もさることながら、叱られたときにもしっかり学んでしまう田辺さんです。この和歌についてよく考えてみたら、「声を荒げて叱る人は底が浅い、真に深みのある人なら黙っていても周りは静かになる」という意味にもとれるのではと貴戸さんは気づきましたが・・・・・・。
うーん、それは逆効果。事実なだけに何とも寒々しいと。
愚直に「静かにせよ」と言い続けるしかないのかもしれない。高い学費を必死で工面し、受講する学生もいるだろうから」。と当コラムは結ばれていました。
私たちが女学生の頃だったらこの和歌は通用するかもしれないと思いました。が、・・・ 現代では無理っぽいでしょうね。しかし、いい話だと思いました。元気を戴きました。
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