「高峰秀子の流儀」
本日、「編集手帳」を読んでいますと、高峰秀子の生活哲学が「映画人生の根底に
「信用」を据えていたというエピソードが書かれていて<なるほどな~>と共感
・共鳴しました。私も人から信用される人間でありたいと思いました。
「「高峰秀子の流儀」(ちくま文庫)は、映画「二十四の瞳」「浮雲」などで知ら
れる大女優の生き方を養女の斎藤明美さんが描いた作品です。
巻末にある解説文の題目が目を引きます。<国語、算数、高峰秀子>。文章を寄せ
た経営学者の楠木建さんは、その生活哲学を「国民的な教養としての価値がある」と
評し、「僕が大臣なら、義務教育に「高峰秀子」という学科を新設する」と推して
います。
文中で強調しているのは、高峰さんが映画人生の根底に「信用」を据え、一時的な
「人気」と峻別していたというエピソードです。楠木さんは「普通の女優は人気を
求めます。しかし、本当にものを言うのは、長い時間をかけて積み重ねた信用のほ
うだ」と論じます。
「民主主義の学校」といわれる地方自治の代表を目指す人たちにとっても大切な心
構えでしょうね。統一地方選の前半戦は9日の投票日まで1週間を切りました。
高峰さんは「観客が「アイツが出る映画なら大丈夫だ」という気持ちになってくれ
る。それが一つの信用でしょ」と斎藤さんに語ったといいます。候補者を「大丈夫
だ」と思えるか、その訴えをしっかりと見極めたい」。と当コラムは結ばれていま
した。