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<「やさしくする」ということ・・・>

2019年7月9日

<「やさしくする」ということ・・・>

本日、コラム「天声人語」を読んでいますと、<今日、何曜日?>同居していた曾祖母きよばあちゃんは、<日に何度も同じことを尋ねる>が、目に跳び込んできました。<あゝ、認知症の記事>だと咄嗟に感じました。

私の大好きだった祖母は、100歳で旅立ちましたが、亡くなる前は、<お前は誰ど??>と訊くので丁寧に<野瀬のひで子です!!>と応えると、<はあ~、ひでちゃんか??>と言ってから、また<お前は誰ぞ??>と、続きました。その時は、<人間の哀しさ>ということを、身を持って知りました。亡くなる直前、伯父から祖母の危篤の電話があり、病院に駆けつけました。看護師さんより<血圧の幅が少なくなっているので、通じるかどうか、危ういです。>と云われました。私の持ち前の勇気を振り絞って<ばあちゃん、大學受験には、ついてきてもらたったよね!!>etc.etc. と、ゆっくり語りかけていると、<ォゝッ>の声とともに、私の手をギュッと握り返してきました。・・・・・・この話を中学生の学年集会で語っていますと、なんと、家庭科の先生が泣いていました。後日、伯父に話すと、<僕のときは、反応がなかったけど、ひでちゃんはさすが、すごいなあ~>と、語っていました。その後、従兄弟は、この手法に学び、伯父が病床のとき、手を握り、語りかけたと、言います。

いまは、高齢者の5人に1人が認知症と診断される時代です。上記の敦賀南小6年の三輪実由(みゆ)さん(11)は、きよばあちゃんの実体験を<「やさしくする」ということ>の題で作文にまとめ、敦賀市の小中学生が対象のコンテストで最優秀賞に選ばれ、また、教育映画を手がける映学社(東京)が映像化したようです。

<学校から帰ってきた時に、ただいまと言って顔を見せると喜んでくれました><耳が遠く会話は聞こえなくても、家族みんなと一緒の空間にいることを何より喜んだ>実由さん宅は、4世代同居だったようです。<もしもう一度ばあちゃんと過ごせるな大好きだったたい焼きを一緒に食べ、ゆっくりとおしゃべりをしたい>・・・・・・。

同じ境遇にある小学生に届けたい言葉は? <無理をせず自分ができることを毎日続けてほしい。みんなと一緒の時間を過ごす。それだけで安心の一歩につながります>

実由さん宅は、4世代同居。私は2年前、神戸大学生と教員退職者との 4世代のセミナーを実施しましたが、大変好評で、私自身も大変感銘を受けました。今、核家族が多い中、<家庭教育>について深く考えさせられました。実由さんは、しっかりと<共感力>が身についているようです。<自己肯定感><意思決定力>も身についているようです。<家庭教育の理想>を見たようで大変嬉しく思いました。<「やさしくする」ということ>・・・・・・。<やさしさ><思いやり>は、やっぱり家庭が原点ですね。

カウンセリング 神戸市    カウンセリング恵(めぐみ)