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<「幸福の限界」の奇妙な海水浴の場面>

2020年7月23日

<「幸福の限界」の奇妙な海水浴の場面>

きょうは海の日。本日、「天声人語」を読んでいますと、奇妙な海水浴の場面が目に留まりました。

筒井康隆さんの短編小説「幸福の限界」に、奇妙な海水浴の場面があります。砂浜は前も後ろも人、
人、人の波で、足を踏み入れると、もう引き返すのは不可能。「立ち止まらないでください」のス
ピーカーの音にあわせ、群衆は海に向かって黙々と歩きます。

主人公の男は、人間の汗で温かくなった海に腹まで浸かって、初めて気づきます。このまま押され
て前進を続け、水深が背丈を超えたら一体どういうことになるのかと。しかし、その時はもう遅か
ったのです。

描かれているのは、誰もがレジャーを求め、芋洗い状態になった浜辺の戯画ですね。今年は感染防
止のため海開きを断念する海水浴場も全国で相次いでいるとか。

かって商船学校にいた詩人丸山薫さんには海の詩が多く、「海風」では、波をもたらす風を人間に
見立て、<そこに誰かが立った>を当コラムは引用されていました。
<彼には形がない/ただ 泡の瞳だけをしてゐた/そしてまっすぐに/芒(すすき)の光る丘へ去
った>。素敵です。ひとけのない浜ゆえの幻想ですね。

ただ波だけを見にいく。そういえば、教員時代に大先輩と琵琶湖に行き、ただ波だけをひたすら眺
めていたことがありました。
あるいはかって誰かと行った海を思い出すのもいいのではと当コラムは綴られています。
楽しみ方も、<今年はいつもと違うものにするのもいいのかもしれない>。ほんとにその通りだと
私も感じています。コロナ禍が何年か経禍したのち、貴重な体験になっていたら嬉しいですね。

カウンセリング 神戸市    カウンセリング恵(めぐみ)