<いささかの疑ひも持たず口あけて・・・>川上京子 2023年6月3日 <いささかの疑ひも持たず口あけて われの与ふる薬を飲む夫>川上京子 「薬を飲ませようとすると素直に口を開ける夫。若いころはそうでもなかった ことを思うと、夢のようでもあり淋しくもある。いわゆる老老介護の情景。 今は「老いて妻に従え」の時代。八十六歳の歌。 (高齢者の短歌選集「老いの花」から。) 長谷川櫂さんの「四季」から引用しました。