<うっかり八兵衛・・・>
本日、コラム「編集手帳」を読んでいますと、水戸黄門の<うっかり八兵衛>の文言が目に跳び込んできました。
<おっ、こいつはうっかりだ>水戸黄門のおなじみのせりふですが、それが招き寄せるものは必ずしも悪いことばかりではないようです。
那覇市の高校生、崎元颯馬さん(17)と埼玉の医師、猪野屋博さん(68)が再会するまでにはうっかりが3回も出てきます。
まずは伯父の告別式のため与那国島に向かおうとした崎元さんがうっかり財布をなくします。そこには島までの往復の飛行機代が入っていました。空港の駅で頭を抱えて居た時、猪野屋さんが気づきました。<どうしたの?>。訳を聴くと自分の財布を開けずにはいられませんでした。6万円を手渡します。
ここから互いの<うっかり>が連続します。出発時間が迫り崎元さんは慌てます。連絡先を聞き忘れ、走り出す若者の背中を見送る猪野屋さんもしかりー。
2人はひと月後、地元紙が載せた記事によって再会をはたしました。<騙されたんだ>。周囲からそう言われていた猪野屋さんは<捜してくれて涙が出るほどうれしかった>と満面の笑みを見せました。
世の中は醜い面もあるにせよ、善意に生きる人は多いですね。こういう光景は、私が新採用の頃、随分と見かけました。
最近は時代が変わったのか、利己主義があちこちで目立ちます。わたしたちの<教育>がどこかで間違っていたのかなあと教員退職者と話すことがよくあります。
善意に生きる人も多いことは<うっかり>忘れないで・・・・・・。老子の言葉が甦りました。
<天網かいかい粗にして漏らさず>天の網は粗いようですが、よく整っていて悪事を働く人は必ず天罰が当たると・・・。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)