<おとといはむごくしたなと十五日>
本日、「編集手帳」を読んでいますと、上記の江戸川柳に出会いました。最終章のなんとかかんとかの十五日・・・と
詠んで、嘆かなくてすむよう・・・可笑しくて笑ってしまいました。
江戸川柳は事情を知らないと、理解できないものが多いです。研究家の小栗清吾さんは、これが分かるかと言わんばか
りの例を著書に引きます。
<おとといはむごくしたなと十五日>。一昨日はむごいことをしたな、と文句を言っています。では、どこが面白いの
でしょうか。江戸では12月13日に大掃除を行い、終わると誰彼なしに胴上げする習慣がありました。手荒くされた人が
2日たっても、まだブツブツと嘆くようすだといいます(「はじめての江戸川柳」平凡社新書)
残り1枚となった今年のカレンダーを眺めながら、13日が日曜日であることに気づきました。
家にこもってできることといったら・・・。早めの大掃除に取りかかるご家庭もあるかもしれないですね。それはそれ
として、15日はどうなっているのでしょうか。「我慢の3週間」が終わる日です。その頃、医療従事者の方々をほっと
させているか、あるいは、いっそう過酷な仕事に追い込んでいるのでしょうか。感染と発症の期間を考えれば、今週の
過ごし方、注意の仕方がそこに影響してきます。
江戸の川柳子よろしく、なんとかかんとかの十五日・・・と詠んで、嘆かなくてすむよう願います。詠まないぞ」。と
当コラムは結ばれていました。
本日、ドイツのメディアが菅首相について「輝きのない人」と報じていました。自分のメンツより目の前の危機管理に
目配せしてして是非とも国のトップとしてのリーダー性を発揮してもらいたいものです。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)