<ご当地タクシー・・・うどんタクシー>
本日、コラム「天声人語」を読んでいますと、金比羅参りの香川県琴平町の<うどんタクシー>の記事が書かれていました。
運行するのは地元の琴平バスで、客の要望を聞いて店舗を巡るようです。年300件ほど利用されているようです。
街で目に飛び込むのはコンビニより、うどん店が多いそうです。客の回転は早くて、<県民のお昼は基本、うどんですね>と、女性のドライバーは語っていたようです。車内の筆記、実地試験を通り、麺の手打ち技術も会得した社員だけが乗務しているようです。
お椀を手に取り、自分で麺を湯がき、だしを自ら注ぎます。160円のうどんに舌鼓を打つと、レジで食べたものを自己申告して支払います。<外国人客はもちろん、日本人もとまどいます>
江戸前期の金刀比羅宮の祭礼図には、うどん商人が描かれています。伊勢と並ぶ憧れの参詣地。押し寄せる人々の食事の場として路面店が生まれたらしい。
四国屈指の観光地ながら、昭和の末に比べると観光客は半減したようです。一方、来県者の実に8割がうどんを食し、平均で1・77店を訪れたとの調査結果もあるようです。16年前に<うどんタクシー>は生まれました。
名産品や観光地を巡る<ご当地タクシー>は全国に広がりつつあります。昨年には各地の13社でつくる組織もでき、交流から営業の智慧を生み出そうとしています。函館の塩ラーメン、長崎のカステラ・・・・・・。地方の観光地の明日を見た気がした。と当コラムは結ばれていました。
<地方起こし>が国を盛り上げていくのだと思います。当事者たちにエールを贈りたいと思います。