<ふんどしを締めてかかる>
本日、「編集手帳」を読んでいますと、政府の分科会の尾身茂会長の<ふんどし>の文言が記事になっていて興味深々で読破しました。
「江戸時代、損料屋という商売がありました。損料とは借り賃のことで、今でいうレンタルショップのことですね。主に生活用品
を貸し出していました。
中でも人気だったのは<ふんどし>だったと、ものの本で読みました。お祭りなど、ここ一番を迎えるときに需要があったそうで
、<ふんどしを締めてかかる>という気持ちを入れ直す慣用句と無関係ではないように思われます。
以前、本紙歌壇に神奈川県茅ヶ崎の女性から、つぎの作品が寄せられました。<「褌を締めなほしかかれ」なつかしき言葉ききたりコロナ第三波>。政府の分科会を仕切る尾身茂会長の国会での発言です。
観光支援「Go Toトラベル」が動いていた昨年11月、尾身さんは<今がもう一度、ふんどしを締め直す時期だ>と人流の抑制を訴えました。必死さが伝わるせいか、公の場であまり聞かれない昔の下着の名が耳障りではありませんでした。
東京都をはじめ都市部で新規感染者の増加が顕著になっています。いま必死になって呼びかけをすべきは、国を統べる菅首相にお
いてほかにあるまい。五輪というお祭りが迫っていても、依然、外から気持ちが見えないような」。と当コラムは結ばれていました。
最終章の「五輪というお祭りが迫っていても、依然、外から気持ちが見えないような」。言い得て妙ですね。笑ってしまいます。古代ギリシャの時代には、政治を司る人間の人徳の重要性が堂々と謳われていますが、最近の政治家たちはどうなってしまったんでしょうね。もう少し、謙虚になって外部の専門家たち、大衆の人たちの声に耳を傾けてほしいものです。
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