<イミュニティー>
本日、「編集手帳」を読んでいますと、免疫のことを意味する英語とラテン語での文言が目に留まりました。早速、持ち前の
好奇心が発動してきました。
「免疫のことは英語で<イミュニティー>と呼ばれます。ある医学系学会のホームページによりますと、ローマ時代に租税や
役務から免れることを意味したラテン語<イミュニス>を語源とするといいます。
感染症と納税を一緒にしてはいけませんが、できれば免れたいという人情は共通していようーと思う自分がいささか恥ずかし
くなる景色を、きのうの本紙夕刊に見ました。所得税の確定申告が始まり、多くの人たちが税務署に足を運びました。
事務服などに身を包む自営業の姿も目立ちます。コロナ禍で先行きが見えないなか、不安を抱きながらの申告であることは想
像に難くないですね。
税務署の職員の方から以前、景気が悪いと手続きに来る人たちの表情が如実に暗くなると聞いたのを思い出しました。その時
は「明るい納税者の表情」というものを想像できず困惑しましたが、経済がここまで深刻になりますと、見てみたいという気
持ちが強まります。
折も折、政府が感染症対策の決め手と呼ぶワクチン接種がきょうから始まります。働く人々に明るさはもどるのでしょうか。
ウイルスはもとより、仕事や生活の苦しみから免れる一打となってほしいです」。と当コラムは結ばれていました。
確定申告、私もそろそろ準備しようと思っています。今年はコロナの影響で1か月申告が延期されているようですね。ワクチン
の接種で終息が少しでも早まることを祈ります。