• オープンしたきっかけ
  • コンセプト
  • カウンセリングの流れ
  • 料金について
  • カウンセラーの紹介
  • お客様の声
  • 会社概要

<コロナ禍に教訓が多い>

2020年10月20日

<コロナ禍に教訓が多い>

本日、「天声人語」を読んでいますと、まず作家の志賀直哉さんの文言に惹きつけられ、、次に歴史学者の磯田道史さんの近著の
紹介にハッとしました。磯田さんの近著にまだ目を通していませんが、大変興味深く感じて購入していました。

作家の志賀直哉はスペイン風邪が猛威をふるった1918年の秋、家族や使用人にたびたび言いつけました。「むやみに外出す
るな」「人混みを避けよ」。こっそり芝居見物に出かけたお手伝いの女性に腹を立て、クビにするといきり立ったこともあるよ
うです。

実体験をつづった小説「流行感冒」によれば、口うるさく注意した本人が感染します。40度近い高熱、足や腰のだるさ・・・
・・・。まもなく妻や娘も発症してしまいます。解雇されかかった女性は免疫を得ていたのか元気で、献身的に看病します。作
家はわが短慮を反省しました。

この短編を読み直したのは、歴史学者の磯田道史さんが<コロナ禍に教訓が多い>と近著で紹介していたからです。なるほど小
言はどれも「3蜜」回避の理にかないます。ピリピリした言動は「自粛警察」を思わせます。一足先に免疫を得た人々を大切に
すべし、とも教えてくれます。

年譜によると、一家は当時、千葉県我孫子市に暮らしました。収まったかに見えて襲いかかる感染症の波は、分別盛りの作家を
幾度も不安に陥れます。右往左往の日々は良質なルポルタージュのようですね。

読み終えて、我孫子市内の旧宅跡に復元された書斎を訪ねました。6畳一間の平屋建て。柱や障子、床の間を見ていると、幼い
娘を守りたい一心で感染予防に腐心する文豪の声が幻のように響きました。

作家の熱はすぐ下がりました。回復後、「小僧の神様」「暗夜行路」など代表作を相次いで世に出しました。あすは1971年に
88歳で亡くなった作家をしのぶ直哉忌です。

私は、古希を過ぎてから自分の人生を回想することが多く、高校の古文の恩師の「君は教師になりなさい」に始まって、「古文・現代国語の予習・復習をしっかりやるように」と、級友の前で代表で「うぬぼれもいい加減にしなさい」と諭されたこと。「幸田文の本を読みなさい」と進言をされ、教員退職後すぐに読んだこと。<一人前の教師に成長すること>を祈ってもらっていたんだと、古希を迎えてから改めて恩師の親心を感じ、感謝の想いで一杯になります。知人にこのことを話すと、「<あなたの言霊(ことだま)の力>を恩師が見抜かれていたのではないの!?」と返ってきました。もしも、そうだったとしたら、教育の力って凄ま
じいですね。

カウンセリング  神戸市    カウンセリング 恵(めぐみ)