• オープンしたきっかけ
  • コンセプト
  • カウンセリングの流れ
  • 料金について
  • カウンセラーの紹介
  • お客様の声
  • 会社概要

<ジャパン・アズ・ナンバーワン>

2020年12月22日

<ジャパン・アズ・ナンバーワン>

本日、「天声人語」を読んでいますと、元ハーバード大学教授のエズラ・ボーゲルさんの記事が目に飛び込んできました。
私が9歳のときに来日し、私が30歳のときに刊行した<ジャパン・アズ・ナンバーワン>はベストセラーになりました。

1958年に来日した米国の社会学者が住んだのは「M町」の借家でした。住民の懐に飛び込み、冷蔵庫の選び方から子育て、
嫁姑(しゅうとめ)の問題まで1年かけて根堀り葉掘り調べました。後にM町は千葉県の市川市だったと明かしました。

若き日のエズラ・ボーゲルさんです。ハーバード大教授として79年に刊行した<ジャパン・アズ・ナンバーワン>はベスト
セラーになりました。経済発展を遂げた要因を解説し、日本人の自国観にも多大な影響を与えました。

組閣時に側近ばかりを厚遇せず、派閥均衡に努める首相。社員を社宅に住まわせ、社歌や運動会で忠誠心を育てる経営者。
列挙された日本の「強み」は、いま読むと「そんなことまで褒められていたのか」と気恥しいです。

「この本は日本では発売禁止にした方がいい」。元駐日大使のライシャワー氏の評です。日本が思い上がることを懸念した
らしいのです。ボーゲルさん自身は刊行の狙いをこう説明します。「停滞した米国にとって日本こそ最善の鏡。米国の人々
に目を覚ましてほしかった」

その後の日本は、バブル崩壊で失速し、「失われた20年」の間に低迷しました。世界1位どころか、経済力はいずれ8位に落
ちると予測されます。民主主義の度合いは24位、男女格差では121位との指標も。残念ながら、どれもいまの実相でしょ
うね。

知日派のボーゲルさんが亡くなりました。改めて著書を読みますと、日本の弱みや将来への懸念も随所に論じられています
。人口も経済も縮みゆくわが国に向けた警告の「鏡」でもありました」。と当コラムは結ばれていました。

私たちの若い時代は、高度経済成長の波に乗り、日本独自の経営方針が生かされた時期だったと思います。私たちの子ども
・団塊ジュニアはバブル崩壊で低迷し、さらにコロナ感染拡大で苦戦を強いられています。科学と教育についても、近視眼
的な視点ではなく、「国家百年の計」を視野にじっくりとお金をかけ、長期的な視野で人材を育成してもらいたいものです
ね。

カウンセリング 神戸市   カウンセリング恵(めぐみ)