<ニ平方メートルの世界で>
本日、「編集手帳」を読んでいますと、小学5年、前田海音(みおん)さんの闘病記が絵本<ニ平方メートルの世界で>になったという記事を読み、さっそく本屋さんに注文しました。
「病院のベッドの広さは約2平方メートルだといいます。脳神経の難病を患う札幌市の小学5年、前田海音さんの闘病記が絵本<ニ
平方メートルの世界で>(小学館)になりました。
3歳から大学病院への入退院を繰り返しています。「もういや」「一日でいいから薬を飲まなくていい日をください」・・・多くの言葉をベッドの上でのみこんできました。
<入院のため休みをもらわなければならない母も、仕事であまり面会に来られない父も、一人ですごさなければいけない兄も言葉
をのみこんでいます。本当の気持ちを言ってしまったら・・・もうがんばれなくなる気がして>
絵本作家・はたこうしろうさんとの作業は去年秋に始まりました。3年生時の作文が原案となります。それを読んだ編集者が出版を依頼したところ、「病と生きる仲間がいること、いたこと、を代表して伝えられるなら」と手紙が届いたといいます。感染の猛威のなかの病院で、人助けに奔走したのは医師や看護師ばかりではなかったらしいのです。
巻末近くに花にとまるチョウを見つめ、つぶやく場面があります。<生きていることのすばらしさは気づきにくいということを、
私は知っている>」。当コラムは結ばれていました。
最終章の<生きていることのすばらしさは気づきにくいということを、私は知っている>
小学校5年生の子どものずしりと重い言葉。3歳からの入退院…心が痛みます。心の痛み・苦しさ・悲しさを幾度となく呑み込ん
できた小学生の言葉。感動で胸が震えまし
た。まさに<艱難汝を玉にす>ですね。
海音さんの闘病記が病と生きる仲間たちの一筋の希望の光となりますことを願ってやみません。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)