<一山の花の散り込む谷と聞く>・・・稲畑汀子
本日、読売新聞の「四季」を読んでいますと、奈良県吉野町の上記の句が
目に留まりました。奈良県吉野町といいますと教員生活の中学校の野外活
動で毎年利用させて頂いていました。私のお気に入りの場所で、桜との関
係性がとても気に入りました。
「作者は毎年4月、吉野山(奈良県)で花の句会を開きました。定宿にして
いたのは吉野谷の底の隠れ家のような温泉旅館。ここに仲間たちと泊まり込
んで俳句を作ります。山々の桜が花吹雪となって谷に舞い降りてゆきます。
「稲畑汀子俳句集成」から。