<不幸は一人ではやってこない。群れをなしてやってくる>(シェークスピア「ハムレット」)
「編集手帳」を読んでいますと、組織ぐるみの事故が絶えないのはなぜだろうか?!と考え込んで
しまいます。シェークスピアの言葉<不幸は一人ではやってこない。群れをなしてやってくる>・
・・なるほど!!と思いました。
「劇の一幕にすぎないとしても、本当に嫌なことを言うものだと思う。<不幸は一人ではやってこ
ない。群れをなしてやってくる〉(シェークスピア「ハムレット」)
沖縄での10人を乗せたヘリの墜落事故から時を置かないうちに、自衛隊で痛ましい事件が起きた。
岐阜市にある訓練施設で入隊したばかりの自衛官候補生(18)が同僚の隊員に向け小銃を発射し
、2人の隊員が死亡した。
実弾を使った射撃訓練が行われていた。隊員たちが整列するため並んでいたところ、候補生が突然
、列に向けて小銃を発射したという。指導役を狙い発砲したとみられている。
偶発による不幸の連鎖であったとしても、国民の不安は大きい。「なぜ」が多い。墜落したヘリが
エンジントラブルを起こした原因は依然、はっきりわかっていない。そのうえに今回の不可解な事
件である。候補生という立場は、教育過程にあることを物語る。実弾を込めた小銃を扱うに足る教
育がなされていたかどうか。引き金を引いた18歳に聞くまでもないことだろう。
動機などの解明を急ぐとともに、不幸続きの「なぜ」を組織に向けてもらいたい。