<世阿弥の言葉>
・充分に注意してタイミングを掴(つか)め。
・人に愛されるようにしなさい。
・家というものはただ長く続いているだけでは何も意味がない。
・その家の芸がしっかりと継承されていることを、家が続くというのである。
・常に練習に努め、決して傲慢になってはならない。
・立ちどまるな、これでよいと安心するな。
・客観の眼を持つように。
そして、眼と心を一緒にしてはならない。
心だけは、いつも後ろへ置け。
世阿弥を一言で称するならば、「覚悟の人」だと思う。芸一筋に生き、それを
貫き、人生の不運に翻弄されても手放すことなく最後まで貫いた人であった。
世阿弥自身の生涯が能舞台そのものではなかったのかという印象を受けた。
世阿弥・・・大衆劇を独自の能へと高めた静かな革命家
世阿弥は、能楽の完成者である。今ではユネスコ無形文化遺産に登録されてい
て「能」とか「能楽」と呼ぶものの、世阿弥が生きていた室町時代では申楽(
さるがく)と呼ぶのが一般的であった。
・・・・・・「日本の哲学者とお茶を飲む」(白取春彦)から引用させていた
だきました・・・・・・