<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>⑮
亡き母の主治医の勧めた<ウィリアム・オスラーの世界>(NO.1)
<亡き母の元主治医>から当時、<日野原重明先生訳>の医学書院発刊の<ウィリアム・オスラー博士>の<平静の心>を勧められ、最初は医者対象のご本なので少し難しいと思いましたが、格調高くて大層、気に入りどんどん読み進んでいきました。<私の教師としての使命>を自覚する直前の<30代後半の時期>だったので、今思えば<随分と強烈な示唆・インスピレーションを受けていたなあ>と思われます。
医者も教師も<平静の心>というのは、最も大切な<資質>と思えます。<平静の心>は、歴史上最も優れ、賢帝として最も誉れの高いローマのアントニヌス・ピウスの<座右の銘>らしいのです。<平静の心>は、<天性の気質>に負うところが大きいのですが、それと同時に、<自分と周囲の人間>あるいは<生涯をかけた職業と自分はどう関わり合っているのか>この点についてのはっきりとした認識を持つことが必要不可欠なんでしょうね。<あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂を勝ち取るであろう>と、聖書に書かれています。
<汝、海に屹立(きつりつ)する崖になれかし、 波は絶えず打ち砕けようとも、 崖は静かに聳(そび)え立ち、まわりの逆巻く波も穏やかに静まりぬ。> マルクス・アウレリウス
この<マルクス・アウレリウス>の詩は、<人としての最高の理想>を謳っているんでしょうね。
オスラーは、<教育とは、微妙な、かつ緩慢な変化にほかならない>と延べ、又、教育は、<すぐに芽は出ない、忍耐を要するものだ>とも言っています。<教師は優しさ、忍耐、正しさの模範を自ら示し、教師の感化力あるところに命あり、・・・・・・>とも述べています。
<教師の感化力>は、何者にも増して最も尊いもののように思えてきます。
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