<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>22
<県の仕事を委嘱され、甦ってきた高村光太郎の世界>
高村光太郎の大正3年に出された<道程>という詩集は、近代日本の最高の詩集と言われています。<僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる>の文言が、ある日、ふと頭の中を過ぎってきて、県の部長さんに図柄入りで披露しました。
道程
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、 自然よ わたしの父よ 僕を独り立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のた<同テめ この遠い道程のため」
自然を父として、自分で道を切り拓くという詩ですね。光太郎はロダンの彫刻「考える人」に衝撃を受け、ロダンに傾倒していたのですが、そのロダンが先生としていたのが自然でした。
小学校時代に習っていた<道程>です。長い間私の中で眠り続けていたのですが、ある日ひょっこり思い出し、口ずさんでいる不思議さ。教育の奥深さに改めて感じ入りました。
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