• オープンしたきっかけ
  • コンセプト
  • カウンセリングの流れ
  • 料金について
  • カウンセラーの紹介
  • お客様の声
  • 会社概要

<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>38

2019年9月7日

<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>38

<何故か気になる伊勢の地の「伊勢物語」の在原業平の世界>

< みるめ刈るかたやいづこぞ棹さして 我に教へよ海人の釣舟>  (「伊勢物語」70段)

Fisher girl in your boat

show me with your pole,

where I can find see-tangle,

for by the sea-we‘d meet,

me and the one I love.

<海藻を刈ることができる浅瀬はどこか、あの人にお会いできる機会はどちらの方にあるのか。 舟を漕(こ)ぎ進め、棹(さお)で指し示して教えておくれ、海人(あま)の釣り舟よ>

2019年9月4日、朝日新聞の「探求」を読んでいますと、<ピーター・マクミランの詩歌翻遊>が目に留まりました。

今回の歌は「伊勢物語」70段です。伊勢に鷹(たか)狩にきた主人公在原業平が、伊勢神宮の斎宮に恋をした。しかし、翌朝には帰路につかなければいけない。そこで、舟に乗る前に、斎宮に仕える童女に向けて詠んだのが、この歌です。

海藻を収穫するにはどちらの<潟>に向かうべきか、と尋ねるのが表の意味ですが、裏には、あの人に会うにはどうすべきかの煩悶(はんもん)が隠れています。<海藻(みる)>に、<男女の逢瀬>の意味を含めた表現は、当時の和歌によく使われていますね。

海藻の<みるめ>を直訳しますとsea-tangleとなりますが、tangle<もつれ>は複雑な恋愛関係や激しい情熱などを言い表すのによく使われる単語なので恋の歌に合いますね。

さらに、つづりを少し変えてsee-tangleとして、<会う>(see)ことを願う詠み手の思いを重ねました。

日本語でも英語でも同じように掛詞がはまるのは稀(まれ)ですが、このようにうまく翻訳できると、日本文化の複雑さを英語で伝えることも決して不可能ではないのだと、気持ちを奮い立たせられると、ピーター・マクミラン氏は述べられています。

まあ~、なんと素晴らしい!! 詩人で翻訳家のピーター・マクミラン氏にエールを贈りたいと思います。

 

カウンセリング 神戸市  カウンセリング恵(めぐみ)