<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>44
<森信三先生と同時に出会った宮本武蔵の世界>
* <我(われ)ことにおいて後悔をせず。> 「独行道」
* <千里の道もひと足宛(ずつ)はこぶなり。> 「五輪書」
* <観見(かんけん)二つの事、観の目つよく 見(けん)の目よわく、 遠き所を近く見、 ちかき所を遠く見る事、兵法の専也。> 「五輪書」
* <千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を錬とす そして勝負は一瞬> 「五輪書」
* <人の世を渡るにも、一大事にかけて 渡(と)をこすと思う心有(ある)べし。 兵法戦(たたかい)の内にも、渡をこす事肝要なり。> 「五輪書」
剣豪・宮本武蔵は、死の直前に、剣の道において守るべき規範「独行道」を後世に書き残しました。<自分はどんなことも後悔しない>というこの言葉は、その中の一文ですね。振り返って悔いるような弱い心はもたないという意味とも、後悔しないよう常に全力で取り組むという意味ともいわれています。
日本一の剣豪、宮本武蔵は生涯で60回以上の真剣勝負に負けなしと伝えられています。本物の刀で勝負するのですから、負けは死を意味します。その武蔵による「五輪書」は、海外でも翻訳され、大変評価の高い兵法書です。
その中で、重要なキーワードとして出てくるのが、<観見二つの目>です。<観の目>とは、広く状況を見ること。<見の目>とは対象を見ること。この両方の目を磨くことが大事だと言っています。これとセットで覚えておきたい言葉が<遠き所を近く見、近きところを遠くみること>です。
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