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<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>⑦

2019年8月6日

<両手一杯の「ことば」セラピーと心の松明(たいまつ)・羅針盤>⑦

母の遺訓と稲盛和夫さんの世界(NO.5)

*欲を減らして、思いやりを礎にした文明を築いていきましょう。

<近代の西洋文明>は、最近になって<負の部分>が随分と顕著になってきました。神戸読書会の仲間たちと<最近は、特に若い人たちに自分中心の利己的な人がずいぶんと多くなってきたね~。私たちの教育がまちがっていたのかな~。???>と、嘆くことがままあります。<夏目漱石・小泉八雲・足尾鉱毒事件の田中正造>は、明治時代ながら、<近代西洋文明の負の部分>について強く警鐘を鳴らしていました。私は、それらを読んで<なるほどなあ!!>さすがに<先見性の透視力>があるなあ!!と感銘を受けていたところ、過日購入した<稲盛和夫さんの新刊書>にも、<欲を減らし、思いやりを礎にした文明を築こう>と、小見出しがありました。

西郷隆盛が、一人の子どもから<一家が仲睦まじく暮らすにはどうしたらいいか>と質問を受け<みながそれぞれ、少しずつ欲を減らすことだ>と、こう答えたといいます。美味しいものがあれば、独り占めするのではなく、みんなでいただく。楽しいことがあれば、みんなでその楽しみを共有する。悲しいことがあったならば、みんなで悲しんで慰め合い、支え合う。仲睦まじい家庭をつくるには、このひと言<少しずつ欲を減らす>が大切ですね。

同じく西郷は、<おのれを愛するのは善からぬことの第一なり>と、自己愛を強く戒めてもいます。<自己愛、私心、利己>と言った、自分へのこだわりこそが<人間の欲望の正体>であって、その欲望を減らした分だけ心から<自我が削られ>、代わりに<真我>の領分が広がってくるのだと伝えています。

これまでの<経済>は、欲望と利己をテコに拡大してきましたが、<環境汚染>や<所得格差>など、最近になって多くの弊害が噴出しています。人類が築いてきた文明は今、一つの大きな曲がり角に立たされているといえますね。<食糧問題>一つとっても、この地球という星ひとつに、すべての人間が、贅沢放題に食べられるだけの<キャパシティ>が、果たしてあるのかどうか、・・・。<エネルギー問題>もしかりで、<欲望>とともに使用するエネルギーはふえつづけるばかり、・・・。

ここにきて、私たちは<足るを知る>という<自然の掟>から謙虚に<学ぶ姿勢>が問われているように思います。

<科学技術>をベースにした文明が、<もっと、もっと>という利己的な欲望を原動力とした発展ならば、これからは<他の人をより幸せにしたい>という<利他の心>で社会全体をよくしていく、という<利他をベースにした文明>へと移っていきたいものですね。

*天から与えられた富も才能も社会に還元していく

人間としての道に沿う<お金>の<散じ方>とは、どういうものなのでしょうか。それは、少しでも<世のため、人のため>に使うことであり、社会から長年、獲得してきた<体験・知見>はまた、<社会に恩送り・還元>していくことが、大切なんでしょうね。

 

(次に続く)

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