<京都への礼儀のような・・・>
本日、コラム「編集手帳」を読んでいますと、
<司馬遼太郎さん>の文言が目に跳び込んできました。
客人に京都の寺々をする折、司馬遼太郎さんは大抵、東寺
で待ち合わせをされるようです。
境内は平安最古の遺構らしいのです。
そこから出発するのが<京都への礼儀のような>気がしたからのようです。
羅城門の東、創建からなんと1200年余り、内には建築や美術、思想の歴史が
ひしめき、司馬さんですら<すべてについて書く能力など私になく>と綴られた
寺です。
今、東京国立博物館で開催中の特別展で逸品の数々の展示があるようです。
密教独自の御仏(みほとけ)、明王の異形が素晴らしいようです。
像の一つは四面八臂(ぴ)で武器を種々携えて、異教の神を踏みつけ、五眼や六足、
虎皮をまとい、手足に蛇を巻きつけて・・・といった造形に、底知れぬ創造の力を
感じられるようです。
密教の教えは奥深く、ビジュアルに力を注いだ弘法大師のしなやかな発想、企画力。
明王を始め、寺の講堂に21体もの像を並べ構築した<立体曼荼羅>。
<曼荼羅>は故河合隼雄先生の<イメージ心理学>の書籍から学びました。
ユング心理学の創始者<ユング>も、精神的につらいとき、<曼荼羅>を描いていた
そうです。
<箱庭療法>で、クライアントさんも<曼荼羅>を製作しているらしいのです。
小宇宙の趣を漂わせる展示室で時空を超えた才には圧倒されるようです。
日本人の心のルーツに触れ、西洋かぶれではない、大きな麗しさを満喫したいもので
すね。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)