<今、母は子に何を語るべきか?>Part2
先日のコラムに執筆した涛川栄太さんのご本を紐解いてみますと、
1.母は子に、「愛すること」を語れ
2.母は子に、「生きること」を語れ
3.母は子に、「祈ること」を語れ と、あります。
2.「生きること」を語れ
(1)子どもに「生きる」力を与えるのは母親の役割
(2) 母親だけが、子どもの<異能>を育てられる
・何かひとつ得意なものを持っていると、他のことを始めてもうまくいく
これは、私の母の子育ての信条でもありました。
私は小学校時代、夏休み・冬休み後の習字・絵画の作品展で大方金賞を
いただいていました。
習字は、曾祖父・祖父がお寺の総代を長年勤め、その関係で老師より習
字を習っていました。
結果的には、このことが「自己効力感」や「自尊感情」のもととなった
ような気がします。
・となりの子どもが薔薇なら、わが子は桜になればいい
人間は、多種多能の能力を持っていて誰でも「唯一無二の存在」なので
他と比較するのは、愚の骨頂というものですね。
・何事もプラス思考でいくように育てる
ここに、経営の神様と言われた松下幸之助氏の陽転思考が登場します。
松下氏は、なぜ日本一の実業家と言われるようになったのですかと訊か
れると、その理由を三つあげられています。
*貧乏だったからハングリーになれた
*学歴がなかったから人の何倍も勉強し、人の話を真剣に聞いたこと
*体が弱かったから多くの人によくしてもらい、人に感謝の念がわいた
こと
私は、教員採用当初から松下幸之助氏に随分と傾倒していました。
松下氏は私の祖父とほぼ同年代ですが、松下氏の<現場主義・実践哲学
>に、とても心魅かれていました。
私は教員採用当初から、教員は限定された仕事なので、了見が狭くなる
ことを極力恐れておりました。出来るだけ大局観を身につけたいものだ
と思っておりました。
ところで、一年程前、松下氏の本を読んでいて、<この世に害虫も囚人
も悪人も必要だ>と書かれているのを読んで思いの深さに感銘しました
。
過日、以前にノーベル物理学賞を受賞された中村修二氏の「考える力
、やり抜く力 私の方法」を読んでいまして、中村氏は大学修士課程
修了後、松下電器産業の推薦を受けながら、実は松下氏に落とされて
しまったらしいのです。
落とされた理由は、「理論屋はいらない。物作りの人を求めている」と
いうことだったらしいのです。
私は、この文言を読んで「なるほどなあ!松下氏らしいなあ」と思いま
した。
カウンセリング神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)