<今よりもっともっと「嬉しい・楽しい・幸せ」な人生になるために・・・>
たとえば、林の中でキリン十頭とキリン十頭とが出会ったとします。するとどうなるか。
同じ仲間として一緒の群れになったりします。シマウマも、ヤギも羊も同じです。
草食動物の遺伝子には「同種のものは味方」という情報が書き込まれているからです。
一方、トラやピューマなどの肉食動物は、相手を追い払ったり、打撃を与えたりします。
肉食動物はそういう性(さが)なので、仕方ありません。同種のものは敵。つまり常に
ライバルなのです。自分が生きていくためには、自分のテリトリーは命を懸けて守らね
ばならないという性を背負ってきたのです。
私たち日本人は、長い間、「草食動物」でした。
けれど、明治以降、欧米の生活様式が入ってきて、私たちの体は肉食型の食生活に影響
を受けるようになりました。競うこと、比べること、争うこと、抜きんでること・・・
・・・無理やり闘う方向に変化させられていたかもしれません。
体と心にたくさん負担がかかったのでしょうか。江戸時代には少なかった病気がずいぶ
ん増えてしまいました。
日本に古来からあったのは、目の前の人が全部「味方」だという考え方でした。だから
「和」の国だったのです。
このあたりで、もとの日本に治すのはどうでしょう。「競わない」「比べない」「争わ
ない」で生きる。
「すべてを味方」にする。
「すべてを味方」にしようと思って生きていると、いつの間にか「すべてが味方」にな
っています。
・・・・・・「小林正観」著作集より引用しました。・・・・・・