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<入院制限>

2021年8月5日

<入院制限>

本日、「天声人語」を読んでいますと、大岡昇平の戦争文学「野火」の記事が目に飛び込んできました。

「戦争文学の傑作、大岡昇平の「野火」の主人公は野戦病院に送られました。血だらけの傷兵が床にごろごろしている前で、
彼は軍医に怒鳴りつけられます。肺病なんかで病院に来たことを理由に。それでも何とか入院するものの3日で追い出され
ます。

隊にも戻ると、病院を抱える余裕はないと分隊長から言われます。「病院へ帰れ。入れてくんなかったら、幾日でも座り込む
んだよ」。病を得ても入れない野戦病院。そんな場面がいま頭にちらついて仕方がないです。政府が打ち出した<入院制限>
のためです。

感染者が急増する地域では中等症の患者であっても、重症化のリスクが低いと判断されれば自宅での療養を基本とします。そ
んな方針が唐突に示されました。感染の拡大に病院の収容能力が追いつかないからだといいます。

東京都の局長が「不安をあおらないで」と発言したのは、つい先週でした。菅首相も重症者の数が抑えられているとして楽観
ムードを振りまいていました。先のことを考えようとしない人たちばかりが対策を担っているのでしょうか。

中等症という文字だけを見ると間違えてしまいます。呼吸困難や肺炎を伴う場合が多いのです。病状がさらに悪化したときに
、迅速に入院ができるのでしょうか。それを差配する保健所は過大な負担に耐えられるのでしょうか。

事態はここまで深刻なのに、政府が1回目の緊急事態宣言よりも緩い対策しか取っていないことも解せません。もはや自分で自
分を守るしかないのでしょうか。指導層の方針が当てにならないのは、戦争のときと同じです」。と当コラムは結ばれていまし
た。

新型コロナウィルスの23都道府県の新規感染者数がステージ4(感染爆発〉相当に達しています。余談を許せない状況となっ
ています。コラム最終章の<指導層の方針が当てにならないのは戦争の時と同じです>・・・危機管理はどうなってしまったの
でしょうか。

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