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<前に書いたことと自家撞着(どうちゃく)するように見えることを平気で書いたりしている>寺田寅彦

2023年6月13日

<前に書いたことと自家撞着(どうちゃく)するように見えることを平気で書いたりしている>(「随筆難」)・・・寺田寅彦

本日の「編集手帳」を読んでいますと、寺田寅彦の<自家撞着>に興味津々で読破しました。ジャニーズ
事務所の<責任追及>と<様子見>という整合性のとれないものが見苦しくぶつかり合っている話はひど
く悲しい話ですね。

「科学と文芸をつないだ随筆家・寺田寅彦は多種多様な文章を書くうち、ある危惧を抱いた。<前に書い
たことと自家撞着するように見えることを平気で書いたりしている>(「随筆難」)

自家撞着とは、一つの物事に整合性のとれない問題が表れることをいう。ジャニー喜多川氏による少年へ
の性加害問題の報に接してから、この小難しい四字熟語がなかなか頭を離れない。

「再発防止特別チーム」がきのう、記者会見を開いた。前の検事総長の林真琴氏が「外部の第三者として
厳正に検証する」と険しい顔つきで語った。当のジャニーズ事務所の考えはどうなのか。

先頃まで第三者委員会は作らないとコメントしていた。姿勢を改めたのなら事務所としても見解を示すべ
きだろう。外部の第三者のさらに外部から見れば、責任追及と様子見という整合性のとれないものが見苦
しくぶつかり合うかに思えてしまう。

テレビで事務所の所属タレントを見ない日はない。歌にダンス、演技やコントを楽しむ気持ちと、少年が
心に受けた悲しい傷がぶつかり合うことはないだろうか。恐らくこれも、自家撞着と呼ぶ」。と当コラム
は結ばれている。