<天高し 夫の実家の 家訓かな>
いつの頃だったか、もうすっかり忘れてしまいましたが、娘二人を連れて佐賀の夫の実家に帰ると、リビングに福沢諭吉の「福翁自伝」の抜粋が貼られていました。
・世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事をもつことです。
・世の中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです。
・世の中で一番さびしいことは、する仕事のないことです。
・世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことです。
・世の中で一番尊いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことです。
・世の中で一番美しいことは、すべてのものに愛情をもつことです。
・世の中で一番悲しいことは、うそをつくことです。
たぶん、これは、義母が毎日の生活のなかで、努めて実践されようとして貼られたのではないかと思われます。義母が亡くなられてから、義母の学生時代の通知表が出てきました。とっても驚きましたが、知性と教養と実践を大切にしようとされた義母の実生活の姿勢が現れていて随分と尊敬の念を抱きました。
又、私の尊敬する日野原重明先生の御本の「日野原重明の世界」の教育の蘭に「一家は習慣の学校なり」と福沢諭吉のことばを引用され「教育にとって最大の危機は、家庭教育がなくなっていることでしょう。」と、書かれていました。
時代の流れで核家族化が進み、日本人が昔から大切にしてきた「しつけ」がだんだんと軽視されていくこの時代に人類の危機意識を感じてしまうのは、私だけでしょうか?!
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)