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<小雀の一尺飛んで親を見る>

2021年5月11日

<小雀の一尺飛んで親を見る>

本日、「編集手帳」を読んでいますと、上記の句が目に飛び込んできました。なんてかわいい情景なんだろうと感動
しながら読ませて戴きました。

「道を歩けばスズメに会った時代の作品でしょうね。俳人の藤井紫影が描写しています。<子雀の一尺飛んで親を見
る>

スズメの子が親と暮らすのは10日ほどで、その後はスズメの子だけで群れを作って旅に出るといいます。そんな習性
を知ってからというもの、一茶の句をふしぎに思うようになりました。<雀の子そこのけそこのけお馬が通る>。親
がそばにいる光景を一茶も目の当たりにしたのでしょうか。

短い子育て期間にもかかわらず、そこに目を向けています。かってはそれだけ、生活の周りにたくさんのスズメがい
たということでしょうね。

宮沢賢治の詩、「小岩井農場」に鳥にちなむ色の名が出てきます。柔らかな山肌は「ひわいろ」、遅咲きの桜の花は
「鴇(とき)いろ」、ゆるやかに傾斜する畑は「とびいろ」ー「鶸(ひわ)色」は明るい黄緑、「鴇(とき)色」は
淡い紅色、「鳶(とび)色」は茶褐色。小欄は辞書に頼らないと詩句の像を結べませんでした。

ちなみに雀色は夕暮れ時の形容ですが、今や死語に近いですね。野鳥への親しみ方が変わったからでしょうね。愛鳥
週間(10~16日)を迎えました。鳥たちとの距離がこんなに違うと、昔の俳人や詩人が言っているような」。と
当コラムは結ばれていました。

確かに、野鳥との距離感が違いますね。私が子供の頃は、雀がぎっしり電線に留まっていました。それを母親が、<
茶色の毛糸のちゃんちゃんこ>と謳ってくれていました。

カウンセリング 神戸市  カウンセリング恵(めぐみ)