<折鶴は紙に戻りて眠りけり>
本日、「編集手帳」を読んでいますと、千羽鶴の記事が目に留まりました。
「ここ何か月かの間、本紙の地方版に載る千羽鶴の話題に目が留まります。埼玉県川越市にお住まいの小高トメ子(92)は
6000羽を折って、生活を支えてくれるボランティアにプレゼントしました。
千葉県袖ケ浦市役所ロビーの壁は、滝の流れのような2万羽に彩られました。中止のウオークラリー大会の代わりに小学生が
汗をかいて折りました。鹿児島県鹿屋市のJA直売所は買い物客たちに色紙を配り、折り鶴にして戻すよう頼んだところ、10
万羽が集まりました。
なぜ人は鶴を折るのでしょうか。まもなく地方予選が始まる高校野球のベンチや、広島の原爆忌を待たなくても分かることで
しょうね。「折る」という字は「祈る」によく似ています。
スマホに<折り紙>と打ち込んでみました。紙ふうせんに飛行機に・・・。「おうち時間」の使い方を教える動画が次々とヒ
ットします。文具メーカーによりますと、折り紙の売れ行きは例年の1割増しだといいます。
俳人の高橋修宏さんに、鶴に変身する紙をいたわるかのような一句があります。<折鶴は紙に戻りて眠りけり>。声をかける
なら、ありがとうでしょうか。いつもいつも、祈りを手伝ってもらっています」。と当コラムは結ばれていました。
「折る」は「祈る」とよく似ています。の文言にハッとさせられました。実は亡き母の主治医だったY先生に千羽鶴を送った
ことを思い出しました。Y先生は母が他界直後に入院されたからです。大変お世話になった先生だったので、中学生に手伝っ
てもらってなんとか千羽折れました。感動でしたね。折るは祈る・・・感動ですね。<折鶴は紙に戻りて眠りけり>・・・
筆舌に尽くしがたい感動です。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)