<探梅>
<この道をわれらが往くや探梅行>(高浜虚子)
本日、「編集手帳」を読んでいますと、<探梅>の文言があり、上記の高浜虚子の句に出会いました。どんな内容の記事かなあ?!と好奇心をくすぐられました。
「晩冬の俳句歳時記に<探梅>があります。ほころび始めたばかりの梅の花を探し、近くまで来た春をよろこぶことを言いま
す。
<この道をわれらが往くや探梅行>(高浜虚子)。わざわざ1輪か2輪の梅を探しに行くほど、春は待ち遠しいものに違いない
ですね。寒い日が続きますが、暦の上ではきょうが立春となります。地球の公転周期との誤差を改めるために、例年2月4日の
節気が今年は前日に移動しました。
これに伴い節分も2日にずれました。国語学者・金田一春彦さんの一文を思い出します。<来年のことを言うと笑い出すユーモ
アを解し、同情すべき場面では目に涙をためるやさしさをもつ>
お察しの通り「鬼」です。今年は新しい「鬼」観が加わったかもしれないですね。「鬼滅の刃」の空前のヒットで、日付けにも
まして例年とは違う節分になったようです。物語に登場する鬼たちは虐待を受けて恨みをい抱いたり、病から逃れようとしたり
、悲しい事情で人から鬼へと転じています。炭治郎は退治した鬼の運命に、心を痛めます。
その主人公のお面をかぶって豆まきをした子供が多いと聞きます。「鬼は外!」が慈悲深く響いたご家庭もあったでしょうね」
。と当コラムは結ばれていました。
<探梅>には心惹かれます。今日が立春なんですね。立春と聞くだけでも、心が和みます。確かに日差しが温かく長くなって
まいりましたね。<探梅>と聞きますと、母が亡くなった年、父が実家の崖全体に白梅と水仙を植え込み、毎年春の彼岸にな
りますと、白梅と水仙の香りと両者の景色のハーモニーに心が癒され、両親の面影に感謝の想いが彷彿としてきます。
鬼のイメージは、日本独特の文化の物語ですね。昨年の「鬼滅の刃」のアニメは、空前のヒット作品。この時代を象徴してい
ると感じました。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)