<新聞記者は出ていけ>
本日、新聞を読んでいますと、「編集手帳」の<新聞記者は出ていけ>の文言が目に飛び込んできました。
さて、何事なんでしょうか? 1964年11月から7年以上にわたり首相を務めた佐藤栄作氏は、引退の
記者会見で<新聞記者は出ていけ>と述べたことで知られています。
秘書官だった楠田実氏の日記によりますと、直前に佐藤氏は「テレビを通じて国民に挨拶をしよう。最後に
俺のわがままを通させてくれ」と懇願したらしいのです。海外の大統領のように、直接語りかける形を望ん
だらしいのです。
しかし、調整で行き違いがあり、記者会見場を見回した佐藤氏から、冒頭の発言が飛び出したらしいのです。
経済問題などで各紙の厳しい批判を受けていたらしいのです。怒った記者側は退席したようです。
安倍首相の直近の記者会見は6月18日に遡るようです。新型コロナウイルスの流行で休みは少なく、豪雨
対策にも追われているという事情はありましょうが、折に触れて記者会見を開くことは大切ではないでしょ
うか。感染は地方にも再拡大しています。密集などが避けられない業種の先行きは厳しいものがあります。
感染抑止と経済活動をどう両立させていくのか。大局観で見て、後手に回らない優先順位を確立して、国民
に丁寧に説明して、不安の払拭に努めてもらいたい。
安倍氏の大叔父である佐藤氏は、政権末期に求心力を失ったとされています。長期政権の轍(てつ)を踏ん
ではなるまい。と、当コラムは結ばれていました。
「長期政権の轍を踏んではなるまい。」と謳われていますが、安倍一強政治の内部からの膿はどんどん溢れ
ていますね。政治家に対する信頼は、薄らぐ一方ですね。政治家のリーダーとしての資質を今一度問い直し
てみてほしいものです。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)