<春の日や ウエルビーイング テーマかな>
腰の術後の小休止の療養中、今までの人生についての様々なことが脳裏に浮かんできます。・特に昔の写真にふれたとき、
<ああ、こういうこともあったんだね!!>と、深い感慨に包まれます。
38年間の教員生活では、専門分野は<健康教育>であったんだと総括されます。退職後の13年間は、民間のカウンセリング
(兵庫県下の教員退職者・現職者を含む)をさせていただきながら、再教育に関われた幸せを感じます。<私の生涯のテー
マは何だろう?>と考えたとき、教員時代・退職時代の現場体験を十分に踏まえた上で<ウエルビーイング>なんだと気づ
きました。
ウエルビーイングとは、直訳すれば「幸福」とか「健康」ということになります。1947年採択の世界保健機構(WHO)憲
章の前文に<健康とは、病気でないとか、弱ってないとかということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして、社会的
にも、すべてが満たされた状態にあること>を謳っています。
ウエルビーイングとは、幸福で肉体的・精神的・社会的すべてにおいて満たされた状態を言います。ポジティブ心理学とも
関係があると言われています。ポジティブ心理学とは、本来あるべき正しい方向に導くために必要なことを科学的に立証し
ていくもの。ポジティブ心理学を用いれば、ウエルビーイングを単なるスローガンにせず実現できることがわかってきまし
た。
ウエルビーイングとは、誰かにとって本質的に価値のある状態。ある人にとってのウエルビーイングとは、その人にとって
究極的に善い状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態。
直訳すれば「善いあり方」です。
アリストテレスの哲学においては、<最高善=幸福>とされています。
一介のカウンセラーとして、一人ひとりのウエルビーイングを共に探していければ、こんな幸せはないと思えてきました。