• オープンしたきっかけ
  • コンセプト
  • カウンセリングの流れ
  • 料金について
  • カウンセラーの紹介
  • お客様の声
  • 会社概要

<母は子に何を語るべきか?>part 10

2019年2月27日

<母は子に何を語るべきか?>part 10

* 「逆境こそ最高の教育」(ディズレーリ)

* 人間形成に遺伝の占める割合は20パーセントぐらいである。
  人間性については、環境の影響が随分と大きいように思います。
  私は、4人兄弟の第1子ですが、母が手を掛けてくれた分、安全基地が大きくな
  って今も自由に羽ばたけているように思えます。

* 「大きくなってもメダカはメダカ」と言ってしまえば教育は終わり

  ある中学校で起きた事件だそうです。<成績が優秀な子がトイレに行っている間
  に、クラスメートがつばをその子の弁当に入れた。その子は、そのままつばの入
  った弁当を食べた。>
  この記事を読んで私自身の小学校高学年の出来事を思い出しました。
  私も、男の子から弁当に唾を入れられた経験がありました。
  帰宅してすぐ母にそのことを告げました。
  それっきりのことでしたから、すっかり忘れていましたが、この記事を読んで
  相手方の心が読めてきて切なくなりました。
  「唾棄すべき行為でしか、自己表現ができぬ子どもが育っている」・・・。
  「哀しさと、不安感と、自分は生きていけるのだろうかという恐怖心の延長線上
  での行為といったら、甘やかしであろうか。」・・・とあります。
  「なるほどなあ!!」と改めて思いました。
  絶望感と子どもの心の空洞化と思えたとき、哀しさが甦ってきました。
  「・・・・・・大きくなってもメダカはメダカ」と心底思い込んでいるのでしょ
  うか。胸が痛くなりました。

* 「待つ楽しさ」を教えられた子の人生は数倍豊かになる。

  この経験と云えば、母が私の習字の段が上がるごとに一段一段と良い筆を買って
  くれていました。この経験が教師になってから、対外的な公開の会議を開く度に
  会議に着る服を無意識的に新調していました。面白いものだなあと改めて思いま
  した。
  
  「待つことのできない人間は大成できない」涛川先生のお母さんのお言葉です。
  この言葉は、ほんとに真理を言い当てていると思いました。
  子育てをする場合の「キーワード」だと思います。

  最近、23年前に発刊され、拙宅の本棚に眠っていた「今、母は子に何を語るべ
  きか?」を取り出し、一気呵成に読破しました。
  最近読んだ本でこんなに感銘をうけたのは初めてです。
  著者の涛川先生は、確か、5、6歳年上ではなかったのかと思われます。
  ウイキぺディアで検索しましたが、残念ながら65歳で生涯を閉じられていまし
  た。私の定年退職した歳に亡くなられたようです。
   
  企業人・教師を経験されていて私の目指す教師像と価値観がぴたりと一致してい
  ました。
  教師は限定された仕事なので、私は採用当初から松下幸之助氏etc.の本を読んで
  人生の大局観を身につけたいものだと思っておりました。
  この本の中で「逆境こそ最高の教育」という文言がありますが、涛川先生は子ど
  も時代から私の想像を絶する逆境を強いられますが、お母さんの心の導きがとっ
  ても素晴らしいです。
  私の場合は、旧家に嫁いで苦労した母親の姿が心の原点となっています。
  幼少期から母の姿をつぶさに見ていて、また、母の父親とか母の妹とか母のいと
  こから実際の母の苦労をまざまざと聞かされて、随分と人生について考えさせら
  れました。
  それと同時に、私の実家の曾祖父、祖父の長年にわたるお寺の総代。昭和5年の
  の落雷でお寺が焼失したとき、曾祖父が家の山の木を提供し、先頭に立って再建
  に尽力したこと。また、天神社の氏子総代としての尽力に大層感銘を受けていま
  した。子供心にも知らず知らずの内に「人のために役に立てる人間になりたい」
  という意識が芽生えていました。
  そんなとき、高校の恩師から授業中に「君は教師になりなさい!!」といきなり
  言われ驚きを隠せませんでした。

  次回に続けます。
  

  
  

  カウンセリング 神戸市  カウンセリング恵(めぐみ)