<牛角(ごかく)>
本日「編集手帳」を読んでいますと、来年の干支(えと)にちなんで<牛角>の記事が目に飛び込んできました。いつもの持ち前の好奇心が動き出しました。
「互角」は<牛角>と書いてもいいですね。多くの辞書が二つの表記を並列させています。ただし、歴史に先に登場したのは後者
のほうらしのです。
なぜ牛なのでしょうか。この動物の2本の角は長さ太さがほぼ同じで左右対称に見えます。そのさまが<互いに力量に優劣のないこと>(広辞苑)の意に転じたようです。補足すれば、角を突き合わせて対等の勝負をするから<牛角>なのではありません。さらに翻って、調和を示すものではないかと思えぬこともないですね。
来年の干支(えと)に、調和とはほど遠かった今年の国際社会を浮かべます。世界が一丸となって感染症と闘うべき時に、米国と
中国が角を突き合わせました。
トランプ大統領による世界保健機関(WHO)からの脱退表明は衝撃でした。かといって、ウイルスへの初期対応を誤った中国への遠慮がWHOに見えたのも事実ですね。権威の陰るその機関が年明け、感染の原因究明のため、改めて武漢に調査団を送り込む
というらしのです。
公正な調査を祈念しつつ、最近気がついた言葉の不思議を記しておきます。牛の角は英語で「cow horn」。中ほどに地球市民の健康を支えてほしい国際機関の名があります」。と当コラムは結ばれていました。
最終章の牛の角「cow horn」の真ん中に確かに「who」とありますね。可笑しくて笑ってしまいました。昨今の国際社会の分断と権威への陰り。調和とか共存の世界に一条の光が射してくることを祈ります。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)