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<科学者は戦争で何をしたか>

2021年8月1日

<科学者は戦争で何をしたか>

本日、「天声人語」を読んでいますと、ノーベル賞で物理学賞を受賞した益川敏英さんの記事が目に飛び込んできました。

「ノーベル賞の受賞講演で戦争体験も語りましょう。2008年に物理学賞に選ばれた益川敏英さんはそう考え、原稿の用
意をしていました。するとどこからか批判の声が聞こえてきました。アカデミックな場で戦争に関する発言をすべきではな
い、不謹慎だ、というのです。

それでも話の内容は変えず、日本が引き起こした「無謀で悲惨な戦争」で父親の家具工場が無に帰したと述べました。科学
者は戦争について考え続けねばならないのです。そんな信念が著書<科学者は戦争で何をしたか>から伝わってきます。

原爆をはじめ多くの兵器で科学者の頭脳が動員されてきました。「今の時代、もう科学者の精神動員なんて起こらないなど
と、私は楽観していません」。予算が削られた大学や研究施設にとって、軍事研究費は魅力を増しているといいます。

益川さんは二足のわらじをはくように平和運動に関わり続け、「九条科学者の会」の呼びかけ人にもなりました。研究室に
閉じこもっていてはいけないと同僚たちをデモに誘いました。気骨ある科学者が81歳の生涯を閉じました。

科学者と軍事の問題をめぐっては、日本学術会議への風当たりが強くなっています。大学での軍事研究に反対してきた学術
会議への批判が、政治家から公然と飛び出します。もはや政治家のみ、科学者のみに委ねられる問題ではありません。

益川さんは5歳の頃、目の前に焼夷弾が転がってきたのを覚えているといいます。不発だったために助かった命。戦争体験を
胸に刻みながら仕事をしてきた世代が、また一人旅立ちました」。と当コラムは結ばれていました。

最終章の<戦争体験を胸に刻みながら仕事をしてきた世代が、また一人旅立ちました>。・・・私たち、戦争を体験していな
い者にとっては、まさに<巨星墜つ>の感じが強いです。先般の「日本学術会議」のあり様も私たち、有権者が自分たちの課
題として真剣に考えるべきだと思っています。

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