<綿密と緻密も避けたキャンペーン>
15日、「編集手帳」を読んでいますと、京都・清水寺で今年の漢字「蜜」が選ばれ、世界遺産清水寺での揮毫(きごう)にまつわる記事が目に飛び込んできました。さて、何だろうと持ち前の好奇心が初動してきました。
京都・清水寺で今年の漢字「蜜」が発表されました。本誌「時事川柳」(東京・大阪版)の入選作にこの字を探してみますと、やはり主役級の活躍をしていました。
春にまず次の作品がありました。<三蜜を避け離れ合い助け合い>。人と人が距離を保つことが助け合いになるなんてー一種のカルチャーショックでしょうね。桜が咲いた頃の戸惑いを思い出します。
気温が上がってくると<三蜜を避けて気づけばマスク焼け>。多くの女性がお困りでした。さらに夏の暑さが迫る時節には<一蜜
の家で熱中症になり>。作品の本意は独り暮らしの方への注意の呼びかけに違いないですね。
7月に開始された「Go To トラベル」には、その後を予見するような句が寄せられました。<綿密と緻密も避けたキャンペーン>。秋風が冷たくなる頃、感染者がにわかに増え始めました。政府が制度の設計時に停止の方法をよく考えていなかったことは
、昨今の医療界との意見対立が物語っています。
ついに菅首相がブレーキを踏みました。年末年始に全国一斉に停止するということです。冬の蜜にどう向き合うか、ようやく政府
から発せられたメッセージなんでしょうね。
後手後手の対応。全国一斉停止を発表した当日の夜。菅首相は自民党の幹事長ら8人で会食をしたらしいのです。国民へ少人数での
会食を呼びかけておきながら、です。国のトップに立つ人の言行一致のなさ。信頼回復に向けて自助努力をお願い申しあげます。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)