<聖人は未病を治す>・・・貝原益軒(「養生訓」)
今日の「健康手帳」を読んでいますと、私の専門分野の<健康>について
ずばり述べられていました。貝原益軒といい、福沢諭吉といい、私の専門
分野の大切な人たちです。
「貝原益軒の<聖人は未病を治す>(養生訓)は有名だろう。もとは中国
の古文献に出てくる言葉らしい。心がけのよい人は病気にいたる前に体を
治すと説いている。
厚生労働省がこのほど、市町村別の平均寿命を公表した。最も長寿だった
のは、男女とも川崎市麻生区だった。人口約18万人の大きくはない行政
区だが、5年前の前回調査でも男性が2位、女性が4位に入っていた。
偶然ではなさそうで、「健康への住民意識の高さ」を要因にあげる専門家
は多い。益軒風にいえば、ふだんの生活の「心がけ」のよさだろうか。
「健康」という言葉の歴史は古くない。誰が健と康を組み合わせてこの語
をつくったのか、どの辞書を見てもわからない。福沢諭吉が<学童をして
・・・四肢を運動し苦学の鬱閉(うっぺい)を散じ身体の健康を保つ>(
西洋事情)と書いたのは明治維新の頃で、当時、急に広まっていたとみら
れている。今でいう流行語だろう。
以前、大手薬局チェーンが募集した「健康川柳」に次の作品を見かけた。
<健康で入れぬ友の話の輪>。こんなさびしうれしいを増やすのが、長寿
社会のめざすところだろう」。と当コラムは結ばれていました。