<良寛の 「丁度いい」笑む 小春かな>
先日、良寛の「ちょうどいい」の詩を見つけ、楽しく笑い転げて読みました。
良寛は、江戸時代の曹洞宗の僧です。
曹洞宗と云えば、私の実家の曾祖父・祖父が長年に亘って曹洞宗の総代を務めていました。明治5年築の実家には、曹洞宗による江戸時代からの過去帳があります。
また、良寛と云えば、私が教員生活40代になりたての頃で、生徒指導上の困難校に赴任となった時、時の校長先生が「岩石さん、良寛がこんなことを言っているよ!」と、良寛の名言を提示して下さいました。この詩では、ありませんでしたが・・・。
そんなこんなの思い出の重なる良寛ですが、名文を以下抜粋してみました。
「お前はお前で丁度よい 顔も体も名前も性も お前はそれは丁度よい
貧も食も親も子も 息子の嫁もその孫も それはお前に丁度よい
幸も不幸も喜びも 悲しみさえも丁度よい 歩いたお前の人生は 悪くもなければ
良くもない お前にとって丁度よい
地獄へいこうと極楽へいこうと いったところが丁度よい うぬぼれる要もなく
卑下する要もなく 上もなければ下もない 死ぬ日月さえも丁度よい・・・・・」
真理をうまく突いて、うまく表現されています。
ほんとに可笑しくて大笑いしました。
「人間は、生まれた時からその人なりのそれぞれの使命とか役割がある。人と比べることは、愚の骨頂。ないものねだりの生き方は、よくないよう!みんな生まれたときから必要なものは持ってうまれているよう!」と暗に訴えられているようで、可笑しくなってきます。
私は、この詩が大好きです。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)