<遊びをせんとや生まれけむ、戯(たわぶ)れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の
声聞けば、我が身さえこそ動(ゆる)がるれ>
・・・・・・後白河法皇撰「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)・・・・・・
無心に遊ぶ子ども時代を思い出してみましょう
「梁塵秘抄」は、12世紀のはやり歌集です。今様(現代風)といわれる歌謡で
す。この歌の歌い手は遊女と言われています。自由に動きまわることができない
境遇ゆえに、「遊びをしようと生まれてきたのだろうか、戯れようと生まれてき
たのだろうか、無心に遊ぶ子どもの声を聞いていると、からだが欲するままに動
いていた子ども時代がよみがえってきて、心が揺さぶられる」という歌が生まれ
ました。
たとえいろいろできない制限の境遇にいても、こころだけは自由に飛び回ること
はできるのだと教えてくれています。
・・・・・・齋藤孝先生の著作集から引用させていただきました。・・・・・・
良寛が子どもと遊ぶときに歌っていた12世紀のはやり歌の原典を紹介させていた
だきました。私が40代の初め、再び生徒指導問題校に赴任が決まった頃、赴任校
の校長先生が私を呼んで紹介して下さった良寛の言葉が彷彿としてきました。
<何が起こっても良き候・・・>・・・そんな言葉を聞いた矢先に新聞に載った
生徒の問題行動!!!片道1時間半、それも2人の子どもの子育て中に体験した
貴重な体験。
校舎の玄関にスプレーで大きく書かれた男性の先生へのメッセージ
<○○先生 死ね!>
私は、数人の子どもたちのこの大胆な落書きに触れて心が痛みました。
良寛の言葉から38年間の教師生活の一端が彷彿としてきて、さっそく今日の記事
にさせていただきました。
今の私は12月9日に2010年に怪我した第一腰椎圧迫の後方固定の金属をすべて脊椎
内から除去した手術を行いました。
この手術のリハビリが快方に向かっていた矢先、見えないところで行われていた
5歳児の虐待・・・それも地域の中で1年半24時間の地域全体に響くように泣いて
いた女児の声・・・それに加えていつの頃からかこの女児が歌うテープ、24時間
ガーガーとうるさいテープ。虐待女児の声が気になって1年半・・・睡眠不足に
なっていた私を襲ってきた夜間の骨折。睡眠不足ゆえに注意力散漫となり真っ暗
な中、蛍光灯の長いひもを引っ張ろうといて後ろによろけ、必死になってリハビ
リ中の腰をかばって右手の肘を後方の壁に全体重をかけてしまった。<えらいこ
とをしてしまった!!!>・・・・・・
あわてて隣の寝室にいる夫を呼んだ!!
夫が駆けつけて来た。声が聞こえたの??と聞いたら声はきこえなかった。ドー
ンという大きな音が部屋に響いてきた。
夫があわてて蛍光灯をつけてくれた。右手の肘が大きく弓のように曲がっていた。
咄嗟に右手の肘から指までを修復していた。教師生活38年間の子どもたちの応急
手当が功を奏した。布団を三角巾の代わりにして熟睡した。午前1時の出来事で
した。救急車を呼ぶことなく、あくる朝、かかりつけの医者に行った。親指の骨
折が判明した。医者は私に言った。<夜眠れましたか?レントゲンの結果、単純
骨折だとわかりました。不幸中の幸いですね>・・・・・・
その時から、私は二重苦に苦しむこととなりました。
12世紀のはやり歌集が心に沁みてきました。
<たとえいろいろなできない制限の境遇にいても、こころだけは自由に飛び回る
ことはできる>・・・・・・
私を励ます言葉が天上から聞こえてきました。
そのあとから<天上の極上テープ>が贈られてきました。
この極上テープは、今までの眠れなかった私を<優しいやさしい声と曲>で包み
込んで安眠に導いてくれます。
<人間、万事塞翁が馬>・・・・・・
人間にとって何が功を奏をするのかわからない。。。。。今回の手首の骨折と
2010年のことを思い出させてくれました。
<たとえいろいろできない制限の境遇にいても心だけは自由に飛び回ることが
できる>
ありがとうございました。
カウンセラーの私に視野を更に広めさせてくれた貴重な体験。ありがとうございました。