<霞(かすみ)立つ永(なが)き春日(はるひ)を 子どもらと手毬(てまり)つきつつ この日暮(く)らしつ>・・・良寛
<時間を忘れて遊びに没入する無心の時間を>
良寛は人生を遊ぶ達人です。自分で手毬をつくり、子どもたちと毬つきをしたり、かくれん坊をして遊ぶのが
好きでした。「長くなった春の日を、子どもらと手毬をつきながら、この一日を遊び暮らしたいものだ」とい
う一首は、良寛の短歌の中でももっともよく知られています。
ちなみに手毬のように一定のリズムを刻む運動は、脳内のセレトニン神経系が活性化し、精神が安定します。
何かとせわしない毎日を過ごしがちな現代人も、良寛にならってリズミカルな遊びに没頭する時間を作りたい
ものですね。