<青空に一本の冬木梢(こずえ)ふりてそれよりおこるひとつの意志あり>・・・・・・加藤楸邨(しゅうそん)
昨日読売新聞の「四季」の短歌を読んでいて、不思議に私自身の心境と重なりました。
葉をすっかり落として冬空へ伸びる樹木。楸邨はその姿に樹木の意志を読み取りました。意志とは志、さらに心でもあります。
葉をすっかり落としてとは、私の現在の心境です。今までの獲得してきたものをすべて振り払って、特に、からだの全身の筋肉だけに注視し、体中の萎縮していた筋肉、伸びて緩んでいる筋肉のバランスを少しづつ取りつつ、何とか2010年の手術前のからだに戻りたいというひとつの強い意志と楸邨の意志とが重なりました。
奇しくも、今は極寒の折、<青空に一本の冬木梢ふりて>とは言い得て妙です。見事に私自身と重なりました。2月中に試行錯誤を繰り返しながら、3月には何とか光が見えてくるのではとこの短歌から熱い希望をいただきました。