<風と潮のロマンス・・・>
本日、コラム「編集手帳」を読んでいますと、民俗学者の柳田国男さんの<風と潮のロマンス>が目に跳び込んできました。
<風に吹かれるのか、潮が運ぶのか>民俗学者の柳田国男さんは、海からの漂流物を上記のタイトルの<風と潮のロマンス>と評しました。昭和から平成にかけて民俗学を発展させた谷川健一さんも、さまざまなものが流れ着く渚(なぎさ)を<百科事典>と呼んで、古代や自然からのメッセージを探しました。
高知県警の警備艇が5月27日、波間に漂う、東日本大震災の津波で流された宮城県石巻市の漁船を8年の歳月を経て見つけたらしいのです。その日は奇しくも、震災発生から3000日目という区切りにあたるようです。
しかも、いつ大地が揺れ動いてもおかしくない<南海トラフト地震)で、高知は最大級の津波被害が予想される地域でもあるようです。気まぐれなはずの<風と潮の数奇な演出>に、どんなメッセージを受け取るのでしょうか???
減災、防災ーそれへの努力を怠りなくするのは、悲嘆にくれた<あの日>に心を戻し、文明社会の名の下に<自然を破壊してきた>考え方にも警鐘を鳴らす必要があるのではと考えます。
<自然との共生><共生社会>についても思いを馳せてみたいものだと思います。
カウンセリング 神戸市 カウンセリング恵(めぐみ)