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<黙阿弥オペラ>

2021年1月19日

<黙阿弥オペラ>

本日、「編集手帳」を読んでいますと、安野光雅さんの記事が載っていました。困り事さえ創作の楽しみに変えた素敵な
安野光雅さん。94歳の人生を閉じられました。

安野光雅さんは炭鉱で働き兵役、教員を経て画家になりました。「絵のある自伝」(文芸春秋)に、空想家の安野さんら
しい逸話があります。

小学校の教員時代、子供たちと実験をしました。アリを校舎の2階から落としたら死ぬだろうか?どこに落ちたか、わから
なくなりました。殺虫剤の粉と砂糖を混ぜると、アリはどうするのでしょうか。砂糖だけを持っていきました。子供たちは
歓声をあげました。

安野さんが94歳で亡くなりました。絵本や風景画はもちろん、ユーモアの上に情の流れる随筆・・・先の教え子のような気
持ちにさせてもらったファンは多いでしょうね。

画家仲間に評判の悪い友人がいました。劇作家井上ひさしさんです。遅筆で台本ができないうちにポスターを描くはめにな
るからです。安野さんはしかしそれを楽しみました。想像力を巡らす喜びがあると。「黙阿弥オペラ」という劇のポスター
にはちょんまげ姿の井上さんの似顔絵らしきものが描かれており、故郷の島根県津和野町の美術館で秘密めいた冗談に触れ
ることができます。

困り事さえ創作の楽しみに変えた人でしょうね。そんな安野さんには残した数々の絵、文章のなかでいつでも会えます。

小学校教員時代の素敵なエピソード。想像力の極致のイメージです。確か、河合隼雄先生のご本の表紙絵にもなっていたよ
うな記憶があります。家に帰って探して見たいと思いました。

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