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<鼻マスク>

2020年10月25日

<鼻マスク>

本日、「編集手帳」を読んでいますと、<鼻マスク>と向田邦子さんの文言が目に留まりました。「さて、なんだろうな?」と
興味津々で読み始めました。

テレビを見ていたら「鼻マスク」なる商品を紹介していました。見た目は小さな眼鏡のようです。鼻孔にはめ、花粉等をカット
するのだとか。ゆくりなくも名脚本家、向田邦子さんの随筆を思い出しました。

小学校の頃というから、昭和戦前期でしょうね。マスクを<鼻マスク>と呼ぶ女の子がいました。わざわざ「鼻」なんておかし
いと皆で言いました。「でも、うちじゃそういうもの」と彼女は抗弁しました。泣きながら、帰っていきました。

最初に言い出したのは、<私だったような気がする>と向田さんは回想するのですが、後日、女の子は胸を張って現れました。
「これ、耳マスクというんよ」。耳にあてる、兎(うさぎ)の毛皮の防寒具でした。(「無名仮名人名簿」)

北国出身のご家庭だったのでしょうか。世間には様々な生活があり、言葉があると学んだ一件に相違なく、のちに心の機微を汲
むホームドラマを残す人の、ささやかな原体験だったかもしれないですね。

先ごろはよその国ながら、立場が違えば、ろくに話も聞かずに遮る醜態に驚かされました。米大統領選の討論会は最終回、発言
妨害を防ぐマイクオフの措置が取られました。「口チャック」すらできないらしいのです」。と当コラムは結ばれていました。

私は、向田邦子ファンです。ラジオ番組で向田邦子さんの絵本を引用するつもりでしたが、戦争中の学童疎開の記事のため、新
年早々には、あまりふさわしくないのではと考え、次回の機会に持ち越しました。<鼻マスク>を最初に言い出したのは、<私
だったような気がする>と向田さんは回想されていますが、・・・。心の機微を汲む作品のささやかな原体験だったかもしれないと当コラムは結ばれています。私自身は最近<回想の力>について考えさられることが多いです。老境のせいなのか、「コロナ」
の閉塞感のせいなのか。五木寛之さんの著書の影響力を随分と受けました。

カウンセリング  神戸市    カウンセリング恵(めぐみ)